板橋への思いと印刷製本の「つながり」から生まれた子育てに悩むママたちに届ける絵本づくり
子育てママを応援する絵本「はぐれこうもりねぐらでひとり」。小さなコウモリが新しい出会いを通して、心を通わせるまでを描いた物語の絵本です。
ひとりのママのアイデアが共感を呼び、多くの支援を集め、区内印刷会社の協力のもと、「板橋産の絵本」が完成しました。企画した板谷春花さんと惠友印刷の萬上孝平さんに話を聞きました。
板橋で応援してくれる人と出会い、絵本づくりの一歩を踏み出せた
板谷:子育ての体験を絵本にしたいとずっと考えていて。子育てママを応援する板橋の会社「マム・スマイル」を通じて同じ悩みを持つ人や応援してくれる人に出会い、クラウドファンディングで絵本をつくってみようと思えました。アイデアを共有すると、多くの人に共感をいただき、目標金額を達成できました。
萬上:私たちも、地域に密着した絵本づくりにもっと関わりたいと考えていました。区の「SDGs/ESG経営推進支援事業」でマム・スマイルさん、そして板谷さんの取組とつながることができました。
印刷製本業が盛んな「絵本のまち」は板橋の強み
萬上:本をつくる時、印刷と製本の仕事を別々に行いますが、板橋にはどちらも多くあり、お互いに協力しあう関係ができているので、様々な本をつくることができる。印刷製本業が盛んなことは、ほかの「絵本のまち」にはない板橋ならではの特徴です。
板谷:その特徴を活かして、大好きな板橋で絵本をつくりたいと思っていました。惠友印刷さんと話し合いながら一緒に絵本をつくれ、とても心強かったです。板橋は「つくるプロセス」が身近な「絵本のまち」だと実感しました。
SDGsとのつながり解説
性別に限らず子育てへの積極的な参加が、子どもにも大人にも優しい、持続可能なまちにつながるはず。また、地域の産業を支えることで、まちの特徴や文化を守っていきたいですね。
※この記事は2024年3月発行の「いたばしさんぽ」リーフレットより転載しています。