地域と世界をつなぐ力 SDGs
多文化交流や災害支援を通じ、誰一人取り残さない共助の仕組みを地域と共に育んでいます。
ともに歩む、その一歩から。
様々な職種を経験してきた過程の中で、社会と人との接点を持つ仕事に長く関わってきました。職場や立場が変わる中でも一貫して感じていたのは、「人が人を支える仕組み」がどれほど繊細で、同時にどれほど力強いかということです。
ブルートラフィックは、そうした現場での経験や気づきを土台に、地域と世界をつなぐ“共創の場”として立ち上げました。 単なるビジネスではなく、「共助社会の実現」に向けて、小さな行動の積み重ねが社会を変えていくことを信じて活動しています。
現在は、多文化交流を促進する情報発信や、地域内外の人々が参加できる体験機会の提供、災害時の孤立を防ぐための仕組みづくりなどを軸に取り組んでいます。地域の声やニーズに寄り添いながら、言葉や文化の壁を越えて“共に生きる社会”を目指しています。
この活動の中で、特に強く感じているのは、「知らない」ことが、無関心や孤立を生むという現実です。 地域の多様性に触れ、そこで暮らす人々の背景や声に触れることで、“支え合う理由”が生まれます。 そうした交流の一つひとつが、災害時や困難な場面において、見えない力となって支え合いにつながると信じています。
災害時支援の取り組みとしては、現在「エマージェンシーコネクト」というプロジェクトを準備中です。 これは、災害時における電源・通信の確保を通じて、地域住民や旅行者、災害弱者が情報から取り残されない仕組みをつくるもので、地域の事業者や団体、行政との連携も視野に入れた実践的な共助モデルです。
また、この取り組みの一環として、音声でつながる次世代型トランシーバーアプリ「バディコム(Buddycom)」を活用した、子どもたちが自然に防災活動に参加できる新たな構想も進めています。
これは、堅苦しい防災訓練や「防災=難しいこと」というイメージを超え、遊びや日常の中に“助け合う力”を育てるための仕掛けです。 子どもでも使えるアプリを通じて、地域内の連携や発信をリアルタイムに共有し、非常時だけでなく、日常でも「声をかけ合う関係性」を育てることを目指しています。
活動の原点には、身近な人々との対話のなかで気づいた問いがあります。 「このまちで、いざというときに本当に助け合えるのだろうか?」
それは不安であると同時に、強い希望でもあります。なぜなら、その問いを持ち続ける限り、支え合いのための行動は必ず生まれるからです。
ブルートラフィックは、大きな企業でも行政機関でもありません。 でも、だからこそ、足元から始められる取り組みがあります。
これからも地域との信頼関係を育みながら、一人ひとりが「支え合いの主役」になれる社会を目指して歩み続けていきます。
未来は、遠くにあるものではなく、誰かとともに歩き出したその一歩の中にあると信じて。
Profile
ブルートラフィック
板橋区を拠点に、地域と世界をつなぎ、多様な人々が共に支え合い、安心して暮らせる持続可能な社会を目指しています。その理念を拡張し災害時においても、誰一人取り残さない共助社会の実現に取り組んでいます。