Storyteller
株式会社NGS 代表取締役
日比生 卓
柔道整復師の資格を持ち、2009年に成増ヶ丘整骨院を創業。15年間にわたって東武東上線沿いを中心に東京・埼玉へ店舗を拡大し、治療を受けた患者はグループ全体で延べ120万人以上にのぼる。
地域社会への貢献と、持続可能な企業経営を目指して
整骨院の運営を中心に手がける株式会社NGSは、区のスポーツイベントでのマッサージ提供などを通じて地域との関わりを大切にしてきました。そのつながりをより深めるきっかけとなったのが、令和6年度SDGs/ESG経営推進支援事業への参画です。この事業は板橋区が実施する区内企業向けの伴走型支援プログラムで、参加企業は専門家とともにSDGs/ESGの視点を取り入れた自社の将来像や事業計画を作成します。NGSは令和6年度に事業に参加し、1年後、5年後、10年後のビジョンの整理と具体的な行動計画を作成しました。
「以前から会社として目指す将来像が十分に言語化できていないことに課題を感じており、本事業を通じて将来のビジョンをより明確化したいと考え、プログラムに参加しました。中小企業診断士の先生や自社の経営層と話し合いを行う中で、強みを改めて整理できたことは大きな成果です。また、事業を通じてSDGsへの理解が進み、経営とSDGsの深いつながりに触れることができました。もともと『SDGs = 環境保護』というイメージだったのですが、働きがいや健康といった私たちが力を入れていたことにも関連していると知り、経営の考え方がより明確になりました」
これを機に、NGSでは経営理念を「笑顔と成長が結ぶ未来へ」にアップデート。社内への浸透を図るため、企業の価値観や理念をまとめた、オリジナルの「NGSノート」を従業員全員に配布しています。このノートには、日々の振り返りや将来の目標などを自由に記載することもでき、従業員一人ひとりの働きがいにつなげています。
「『成長』のキーワードを新しい経営理念に取り入れたことで、社員の主体性が向上し、自主的に勉強に取り組んだりする姿が増えたと感じています。そうしたみんなの成長意欲に応えるべく、今後は美容やスポーツ分野などにも事業の幅を広げ、社員それぞれの『やりたい』を後押しできる環境を整えたいです。ほかにも勤務時間の柔軟化や産休・育休制度の整備など、女性を含む多様な社員が、責任ある立場に挑戦できる環境も目指しています」
板橋で生まれ育ち、まちの整骨院や病院に支えられてきた経験。それこそが、日比生さんの原点です。「今度は、自分たちが板橋のウェルビーイングを支える存在になりたい」、その思いをエネルギーに、NGSは社員と企業の成長を加速させていきます。
私の理想のいたばし!
SDGsと経営について学ぶ中で、整骨院としての仕事がウェルビーイングにつながっているという意識が高まりました。以前は、けがを治す、つまりマイナスをゼロにする場所という認識でしたが、やり方次第で患者さんをゼロからプラスの状態に変えられると思うようになったのです。板橋に住んでいるみんなが安心して元気にくらせるようにしたいですね。
私のちょこっとSDGs
日々の生活の中では、プラスチックごみと燃えるごみをしっかり分別して捨てることを心がけています。また、職場でのペーパーレス化を意識し、紙ごみの削減に取り組んでいます。